【そそそP】重音テト歌唱の新曲 2曲同時発表

そそそP（津久井箇人）のコメント
　おひさしぶりです。そそそPです。そそそPを名乗って新曲を出すのは本当に久しぶりで、VOCALOIDをはじめとする歌声合成ソフトをボーカルにした楽曲を出すのなら、やはりこの名義だろうとｗ まさかの復活でございます。

　2007年からボカロ曲を作っていたので、テトさんの誕生もリアルタイムで体験しました。キャラクターも良い。声も良い。これは……と思ったものの、ワタクシ、絶望的に「UTAU」を使うセンスがなかったのです……！「UTAU」も歌声合成ソフトの一種なのですが、ソフトはフリーで、そこに乗る音源（ボーカル）の仕組みもシンプル。それゆえ、うまくエディットしないと市販のものよりも機械っぽさが強く残る傾向があり、何度かチャレンジしたものの、見事に挫折しました……。

　それからおよそ15年の時を経て、時代も進歩しまして。その気になれば、誰でもAIと会話したり、VTuberになったり……そりゃあイラストレーターのウミネコさんも、iPad Proだけでイラストを仕上げるわけです。

　ただ、個人的には歌声合成の分野については「初音ミク」登場のインパクトが大きすぎて、以降の技術発展は少しずつ少しずつという印象。ほかよりも早く先へ行ってしまった代償という感覚でしょうか。少しゆっくりな技術発展を再び加速させようとしていると強く感じたのが「Synthesizer V AI」シリーズで、とにかくデモ音源のエグさはミクさん登場のときと同等かそれ以上に感じ、ひそかに注目していました。

　その「SynthV」から、まさかテトさんが発売されることになろうとは夢にも思っておらず。生まれ変わったテトさんは「UTAU」の機械っぽさはほぼ感じず、より滑らかに、より聴き取りやすくなり。少なくとも作り手側は強く刺激される存在になっていて、まぁポチりますよね！15年のときを経て、改めてテトさんのための曲を、自分のイメージ通りに作れることを非常に嬉しく思っています。

　「SynthV」は、何となくこの界隈のブレイクスルーになる気配が漂っていて、そこに颯爽と現れたのがテトさんというツヨツヨのアイコン。この数日で、知る人ぞ知るソフトだった「SynthV」の知名度が一気に高まっているように思えます。そう、あるモヒカンの偉人は言いました。ビッグウェーブには乗るものだと……！ｗ

　いにしえのボカロPですが、文化や技術の発展は最前線で見届けたい！ならば曲を作るしかない！そんな勢いで作り、その表現力を存分に発揮できたのが紹介されている2曲なので、ぜひぜひ聴いて頂きたく思います。

　技術の発展や文化の拡大に少しでも貢献できていたら幸いです。まだまだ新曲を作る意欲があるので、引き続き復活した「そそそP」を応援して頂けたらと思います！次のテトさんの曲はどんな曲にしようかなぁ。ではまたちかぢか！